私が12月議会で質問した内容の話をしたら、
「是非、内容を知りたい」という方がいらっしゃいましたので、ここに私の備忘録の為にも載せます。
市長選もあり、アップする暇がありませんでした
あくまで原稿で、私は原稿を見ずに話しますので趣旨は外していませんが、1字1句同じという内容で
質問していませんのでご了承を
<2018.12月議会一般質問>
清風会 甲斐俊光
一、働き方改革と市民の生活について
1、市役所職員の副業について質問します。神戸市は阪神大震災を機に17年に「地域応援制度」の名で基準を定めました。「公共性が高く、継続的に行う地域貢献活動」という基準を設け副業を認めています。この制度を導入しますと、民間との交流を持つ事で視野が広がり問題解決能力向上や、限られた優秀な地元の人材を地域に提供する事ができます。サークルに参加したり、教室を開いたり、働き方改革の意味でも他市でも副業を認めているところもあります。是非とも当市も公共性の高い地域貢献活動について認めるという基準を設けて、職員の副業を広く認めて、地域への貢献と職員自体の能力、趣味を活かした生活の質の向上等様々なメリットのある制度をしては検討頂けますように宜しくお願いいたします。
2、我孫子のメリットとして、我孫子駅は千代田線直通の常磐線各駅停車の始発駅であり、都内までの通勤の便が良いということが挙げられます。また、上野東京ラインが開通し、都内、東京駅まで約40分という便利さがあります。しかし、それでも、通勤時間がかかる状況ですので、子育て世帯を当市に留める為にも方策を考えなくてはなりません。また、女性が子どもを保育園に預けて、シェアオフィスで仕事をするという使い方もできます。行政としてテレワークの増大に対応する為、行政施設の空きスペースに、または空き店舗などにシェアオフィスの提供を考えてはどうでしょうか。また、企業のサテライトオフィスについてサポートする事も考えていいのではないでしょうか。地元雇用創出のため、通勤時間の短縮、職住近接の働き方を変える為に、ご検討をよろしくお願いします。
3、我孫子市内の古い住宅は築40年が経過し、建て替えや、住宅を手離して新たな住宅にする事が多くなってきております。その際、広い敷地を複数に分割して売り渡す住宅会社が増えています。若い世帯がそれほど広い庭付きの家を必要としていないということと、給料もなかなか上がらない中、高い販売価格の住宅に手が出せないという事情がありますので、これまでの住宅を分割した新規住宅の供給が増えているのが現状です。そうすると、分割した住宅は○丁目○番地○番まで同じ住所になり、同じ住所の複数の住所が増えてきます。これでは、パソコンや地図アプリで表示してもきちんと表示されず、郵便物はたまに間違えますし、カーナビやスマホアプリを利用して荷物を届ける宅急便はまず迷います。最近では、他市でも取り組んでいます、新しい住所表示について枝番号をふるなど何か対策がとれないでしょうか。
二、スポーツ行政について
1、手賀沼キッズラン・チームランうなきちカップについて
(ア)11/18に開催された『2018手賀沼キッズラン・チームランうなきちカップ」、1周約1 ㎞のコースを走る、市内業者主導による親子ラン、キッズラン、5時間たすきをつなぐリレーがありました。我々、会派清風会も「三代目清風会」として出場し、平均年齢55歳、最高年齢84歳というチームで5時間をタスキを繋いで完走し、見事40位という成績を残しました。(40チーム中)若い議員の口からは、苦しいランニングで大変でしたが、終わった後は充実感が残り、来年もやってみたいと感想を漏らしていました。実際に走る事で走った後の達成感、そしてタスキを繋いでレースに出場した事で集団競技の楽しさを感じる事が出来たようです。
なお、「ランニング人口」の推計は、2012年の1009万人が最も多く、以降の2014年は986万人、2016年は893万人と右肩下がりの傾向にありますので、このイベントを手賀沼親水広場でのランニングイベントとして定着させるには、それなりの工夫が必要になってきます。
まずは私が走った感想からの質問ですが、ランナーは応援者が多いとやる気がでます。手賀沼エコマラソンもアクセスがしやすいという事と、路上の応援者が多くモチベーションも上がり走りやすいという要因が、人気の大会になっている一つの理由です。もともと交流人口の増加という目的もあった事ですし、イベント性を増やして、観覧者や応援者を増やす努力をしてはいかがでしょうか。例えば、ステージで行っていました音楽やクイズ等も楽しいですが、ランニングには音楽がBGMで流れていると足が前に出ます。アマチュアバンド等が演奏してくれるといいのではないでしょうか。
(イ)企業は数チーム出場している所もありましたが、若いチームの参加が乏しかったように感じました。市内中学校の駅伝チームが全国大会に出場しましたが、中学生や高校生のチームが一つの練習の場としてチームランを利用してくれるようになれば、まだ盛り上がるのではないでしょうか。
(ウ)市役所消防、野球部やサッカー部の参加もあり大変盛り上がった大会でしたが、まだまだ市内には、市役所関係だけでなく、企業や団体も沢山あります。初心者でも1周1㎞でタスキを繋ぐレースとなると、心理的ハードルも低く参加しやすいかと思います。より参加者を増やすため、仮装部門などを設けると、少し遅いハロウィーン関連イベントランニングとして盛り上がるかもしれません。アットホームな大会の様子の広報やSNSを利用したり、我孫子市を代表するイベントに育てていって欲しいと思いますがいかがでしょうか。
2、子どもを対象にした総合型スポーツクラブ設置について
我孫子市内にある総合型地域スポーツクラブについて質問します。6つのクラブが小学校や公園で総合型地域スポーツクラブとして活動していますが、ジュニアのスポーツの育成の観点から、今までの高齢者を中心としたグランドゴルフ、ペタンクなどの総合型地域スポーツクラブだけではなく、新しい形の総合型スポーツクラブの必要性は増していると思います。
例えば、卓球、硬式テニス、バドミントン、バレーボールなど世界で活躍する日本人選手が連日の様にテレビで応援していますが、本来子どもの時か競技を始め結果が出てくるスポーツであるにも関わらず、小中学生が競技をする場所がないのが残念です。子どもの頃は、色んな運動、特に球技をして運動能力を高めるべきであり、そういった運動をする内に、思い掛けない才能が発揮されるかもしれません。また、市内には、指導できる方もいらっしゃいますが、その技量を発揮する場が無いと悩んでいらっしゃいます。また、総合型スポーツが普及して、空いている学校施設でスポーツ指導する事で、子ども達ががこちらに流れたり、市民ボランティアで指導者が積極的に学校のスポーツ指導に入る事で、先生の部活動負担の軽減にも繋がります。是非とも早急に子ども達を対象にした総合型スポーツクラブを設置していただきたいと思いますが、お答えをお願い致します。
三、認知症と介護予防について
1、認知症啓発活動について
(ア)認知症の啓発活動で全国で行なわれている「ラン伴inあびこ」に参加してきした。参加者と話す機会がありまして、認知症の理解を深める意義を感じました。
厚労省研究班によると国内の認知高齢者は、2025年までに730万人と高齢者の1 /5になると言われています。認知高齢者の介護度2以上の介護認定者は2017年5762人から3年間で1192人増加すると予想されています。我孫子市にとっても社会における認知症高齢者への対策が喫緊の課題となってきます。
認知症高齢者を支える市民の養成について当局が取り組んでいる事を教えて下さい。
(イ)認知症についてもっと知って欲しいという気持ちがある事を知りました。市で行っている認知症カフェ等市内でも行っておりますが、認知症看者との交流をもっとして欲しいと思います。グループホームで働いている方に聞きますと、若い世代の理解は進んでいますが、ちょうど50代、60代ぐらいの世代は未だに、誰でもなる可能性がある病気だという理解が進んでいないという事でした。理解を深めるような政策をより進めて欲しいと思いますがいかがでしょうか。
2 「社会モデル」による要介護、認知症予防
(ア)助けあいや社会参加などの社会的要因も生物学的要因と同じ様に重要だという考え方「社会モデル」がWHOでも注目されています。社会的因子、人々の支え合い等の健康に良い地域・社会環境をつくる「0次予防」によって、要介護は半分に認知症は3割減になると予想しています。
第7期介護保険事業計画 第8次高齢者保健福祉計画の、【介護予防・日常生活圏域ニーズ調査】によりますと、ボランティアのグループに参加していない人55.8%、スポーツ関係のグループやクラブは48.1%、趣味のグループに参加していない人が45.6%と割合が高くなっています。しかし、その中で「参加しても」いいと答えた方は、54.1%でしたので、実際の参加者と参加希望者の割合にはギャップがあります。
社会参加が多い高齢者は、要介護になる確率が低いという日本の研究結果もあります。国立長寿医療研究センター部長の近藤克則教授は、ある町の協力を得てボランティアでサロンと呼ばれる高齢者が集う場を徒歩圏内に増やした結果高齢者の1割が参加したそうです。追跡調査しますと、参加者は前より他のスポーツやボランティアの会にも参加するようになっていました。さらに5年間追跡調査したところ、参加群は非参加群より要介護認定を受ける確率が半分に減っていました。高齢者に対して、運動機能への維持の紹介だけでなく、ボランティアサークルや自治会活動ヘ促すような政策を考え、介護予防、認知症予防に努めてはいかがでしょうか。
(イ)また、介護でも、筑波大学の研究チームが、一人暮らしで人付き合いが少なく、社会的に孤立した高齢者は、そうでない人に比べ介護が必要だったり死亡したりするリスクが1.7倍になるという研究成果を報告していました。滋賀県米原市の65歳以上を対象に6年間追跡調査し結果ですが、①近所付き合いがない②独居③老人会や地域の祭りなど社会活動への参加がない④経済的に困窮の4項目の指標を設定して、2項目以上当てはまる人は一つも当てはまらない人に比べ、1.7倍高かったそうです。①近所づきあいがない③老人会や地域の祭りなど社会参加の項目につきましては、(ア)で言及しましたが、②の独居についても個々にやむを得ない理由もありますので仕方ない部分がありますので、他の部分で補強しなければならないと思います。高齢者のみの持ち家比率が高い我孫子市は「空き家予備軍」が持ち家比率が27.5%で1万1643戸と3大首都圏のうち一番高い数値になりました。これは、高齢者のみの引っ越さない戸建てが増えて来る事が予想され、連れ合いが無くなると独居になり、地域と繋がりの薄い世帯が増える事も同時に予想されます。前述の【介護予防・日常生活圏域ニーズ調査】によりますと、高齢者一人暮らし世帯がH27よりH29のほうが、31.9%と1.6ポイント上昇しています。我孫子で取り組んでいる、社会的に孤立した独居高齢者を支える施策をもっと考えて欲しいと思いますがいかがでしょうか。よろしくお願いします。
四、我孫子駅ホームエレベーター設置について
1、我孫子市の玄関口である我孫子駅エレベーター設置について、2009年には、駅中カフェが入った自由通路、駅ホームへのエレベーター設置もある自由通路を設置し、幅員8mの我孫子駅自由通路を作る計画がありました。概算事業費は約23・5億円(うち設計費1・1億円)を見込んでおり、財源は国庫補助金9・4億円、起債10・6億円、一般財源3・5億円だったと記憶しております。しかし、2回のパブリックコメントを経て、2010年3月になってJR東日本の減収による慎重な対応と街づくり交付金の額が不透明だったと市の財政面を理由に延期することが発表されたと記憶しています。
そして今回、市とJR東日本とは2018年6月に我孫子駅ホームエレベーターの基本設計協定を結びました。しかし、前回のような自由通路や駅内カフェなどもなく、西口入り口などの話も出ていません。今回のような規模が小さくなった我孫子駅の改修ですが、東京オリンピックの資材、人件費高騰も受けて、建設費は随分高くなることも予想されます。
私個人としては、前回2009年に我孫子駅自由通路建設の計画が持ち上がった時に我孫子駅自由通路建設を賛成していましたので、もし推し進めていれば、今ごろ自由通路も広くなり、外観のデザインもオシャレに変貌した我孫子駅が2013年には出来上がっていたはずだと考えています。前回の我孫子駅中止になった経緯のような事を繰り返さない為にも、前回の我孫子駅自由通路建設が中止になった経緯を教えて下さい。
2、また、今回のJR東日本と我孫子市は、平成30年6月20日付けで我孫子駅ホームエレベーター整備に伴う基本設計協定書を締結しており、これから基本設計、実施設計と移ってきます。高齢者やベビーカーを押すお母さん方がホームまで降りる事が出来ずに、電車での外出がおっくうになっているという話も聞きます。星野市長にとっても我孫子駅の改修工事は長年JR東日本と交渉を重ねてきた結果であり思いは強いものだと思いますが、我孫子駅ホームエレベーター設置工事の見通しを教えて下さい