「ファクトフルネス」を読んで

随分前から書店に並んでいて気になっていた「ファクトフルネス」スウェーデンのハンス・ロスリング著を読みました。

確かに、我々は世界を単純化して、以前の知識がずっと続いているような気になっている。

多くの国がレベル1から4まで上がってきている事に気がつかないのだ。

私の知識も常にアップデートして、データを疑わなくてならないという事を知りました。

  • 分断本能を抑えるには 大半の人がどこにいるか
  • ネガティブ本能を抑えるには 悪いニュースの方が広がりやすい
  • 直線本能を抑えるには いつかは曲がる
  • 恐怖本能を抑えるには リスクを計算する
  • 過大視本能を抑えるには 数字を比較
  • パターン化本能を抑えるには 分類を疑おう
  • 宿命本能を抑えるには ゆっくりとし変化でも変化
  • 単純化本能を抑えるには 一つの知識が全てに応用できない
  • 犯人探し本能を抑えるには 誰かを責めても問題解決しない
  • 焦り本能を抑えるには 小さな一歩を重ねる

以上のことを頭に入れながら、現実の社会をよくなるように政治家として、歩みを進めていきたいと思いました。

アビスタの屋上から

ちょっと時間が出来たので、アビスタの図書館に行って借りていた本を返してきました。

立命館アジア大学の出口治明学長の「宗教と哲学全史」は読み応えのある哲学がまとめられた本でした。

昔読んだ「ソフィーの世界」依頼の哲学を面白く感じた本でした。

写真はアビスタ屋上ですが、ここでミュージックビデオを撮ったのを思い出しました。

水辺が臨める風景を監督が気に入っていましたね。

私が見ると、全てロケ出来るかな、どんなシーンで使えるかなと考えてしまいます。

職業病ですね😅

館内で色々と本の背表紙を見たり、パラパラと本を読んでいるのは至福の時ですね。

時間が出来たらまた読もうと思える本達ができました!

また、アビスタに自転車で来ようかと思っています😄

「生物はなぜ死ぬのか」感想

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小林武彦さん著「生物はなぜ死ぬのか」を、
何度も読み返しています。
生命の成り立ち、細胞の作られ方から、
RNA、DNAなどの仕組みまで分かりやすく書かれています。
生物には「食べられて死ぬ」ものと、
「寿命で死ぬ」ものがあると言うことで、
人間などが例外で多くは食べられて死ぬと言うことです。
生き方や死に方も「選択」されて、
進化したと言う事が印象的ですね。
そう言う中で、
生物が死ななければならない理由が、
多様性の為に、
激しく変化する環境に対応する「変化と選択」の為に、
そしてその新しい変化に対応する種の材料として、
次世代に色々な意味で礎となる為に死なねばならないと言う事です。
これは、世代交代と言う言葉で、
実際の社会でも当てはまりそうですね。
あと、一つは、
同じネズミの中で寿命が異常に長い
ハダカデバネズミ。
土の中に住んで、
子育て、餌探し、出産など、
分業がしっかりしていてピンピンころりと死ぬ、
彼らの生き方は参考になるかもしれませんね。
子供の方が、遺伝的に多様性に満ちていて、
生き残る可能性が高い「優秀」な存在なので、
子供を親が、社会が育てなければならないんだと、
生物学的に納得する話でした。
ですので、「うちの子供をどうしようが勝手だ!」と言う、
身勝手な親の言い分は当てはまりません。
人間社会の為に、
子供を守って「優秀」な個体を残していかなければ
ならないと言う事を
この本から学べました。
機会があれば是非読んでみて下さい?
お勧めです。

ローマ人の物語をステイホーム中に

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我孫子市にもまん蔓延防止重点措置が適用中ですので、
昨年のステイホームでは「徳川家康」を読んでいた事に引き続き、
いつかは読んでみようと思っていた名作
塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読み始めました。
今はカエサルの物語。
ローマではローマ市民による民主主義が定着していて、
市民の人気や法律に縛られていたり、
ローマ人の生真面目さに感嘆したり、
カエサルのガリアでの速攻、そして敵を許す態度などに、
感服しながら読み進めています。
まだまだ読まなければならない、
良書が沢山あるものですね。
静かな緑に囲まれる場所で、
積み上げている本をゆっくり読むことは極上の幸せです?

山岡荘八「徳川家康」26巻読了

ずっと学生時代から死ぬまでにはいつかは読もうと
思っていた
山岡荘八「徳川家康」全26巻漸く読み終わりました[メール]
アルファベットの26文字と同じ26という数字が頭に残り、
これを読んだら、歴史のABCが分かるのではないかと思った
思い出がありますw
2023年の大河ドラマは松本潤さんの「どうする家康」だそうですので、
ちょうどタイムリーですので、
機会があれば若い人に是非、読んで欲しいですね。
織田信長から豊臣秀吉、伊達政宗、
家臣には本多又左、大久保長安、柳生宗矩など、
魅力あるキャラクターが飽きさせず、
最後には読み終わるのが惜しいような、
残念な気持ちになるような本でした。
最後まで太平、争いのない世の中を祈り実行した
国の経営者としての家康は魅力的で、
その幼く、若いころの苦労、我慢がその人を作ったんだと感じられる
人物として描かれていました。
歴史上大事な場面である三方ヶ原の戦い、長篠の戦いや、
関ヶ原の戦い、大坂夏の陣などは、
史実に忠実にするするからからか、
思いのほか、あっさりしていますが、
その分、想像力を働かせるような、
人と人との会話、交わりなどが心の機微をうまく書いており、
ぐいぐいと大きな歴史の話に引き込まれていました。
私が今まで読んだ中で5本の指に入る愛読書の一つになりました。
こうした出会いに感謝です[exclamation&question]
コロナ禍の中で、一番の収穫はこの「徳川家康」を読む時間があったことです。
これからの人生の指針の本として、
事あることにページをめくりながら、
家康の言葉を噛みしめながら、
自分の立場、持ち物などに奢ることなく「全ては天から借りているもの」として生きていきたいですね[本]

「よろずや平四郎活人剣」

新装版 よろずや平四郎活人剣 上下巻 セット

新装版 よろずや平四郎活人剣 上下巻 セット

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • メディア: セット買い

コロナ禍で、オンラインや電話で用件を済ませることが多くなり、
空いた時間ができるのですが、
そんな時は好きな本を読んでいます。
スカッとしたいときは、剣豪が活躍する藤沢周平の本をずっと読み漁っているのですが、
最近も、おもkしろいと思ったのは
「よろずや平四郎活人剣」
目付の妾の子供として生まれた平四郎は、
道場を開くという名目で家を出たのですが、
お金を持ち逃げされ、糊口をしのぐために、
仲裁やもめ事を解決する商売を思いついて始める。
そこに持ち込まれる仲裁事件は、夫婦のもめ事だったり、
商家の脅しや恋のもめ事など様々ですが、
一つ一つに市民や武家の切実な悩みが隠れていて、
現代にも通じる悩みを面白く書いているところが、
ぐいぐい惹きつけられます。
また、私の政治家という仕事柄、
同じような商売人同士のイザコザや相続、
仕事の悩みなど相談に来ますので、
「わかる、わかる。よろずや稼業も私がしているような仕事だな」と
自戒し苦笑しながら読んでいます。
私は小学校のころ、剣道をやっていたので、
平四郎が使う剣や悪人との立ち合いもワクワクするポイントですね。
藤沢周平の本もまだ全部読んでいないので、
楽しめる本を探す喜びがあるな嬉しく思っています[わーい(嬉しい顔)]

「ペスト」カミュ

ペスト (新潮文庫)

ペスト (新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/05/06
  • メディア: ペーパーバック

今、新型コロナウィルスの感染が広がり、
緊急事態宣言が出ている中、
同じような14世紀のペスト流行の街を描いた
アルベール・カミュの「ペスト」が人気で
ついに累計100万部を超えたそうです。
私はカミュの「異邦人」を高校の時に読んで、
その不条理感をテーマにして読書感想文を書いた事もあり、
この本は20代の頃、読んだ思い出があります。
ペストが蔓延する小さな町が封鎖され、
一人の医者が無力感を持ちながらペストと戦っていくといった内容で、
終息は静かにやってきたような気がします。
(ウィキペディアなど読み返していないので、記憶は曖昧ですが)
汚い排水溝に倒れた死体や、
鼠が入ってこないように目詰した家の光景があったような気がします。
都市封鎖したらどうなるのかという事を、
人間の醜さなどを炙り出しながら
淡々と書いており、読むのに疲れた印象もあります。
あれほどとは言えませんが、
読もうと思った人も最悪な状況を知りたいのかもしれませんね。
私は今読み返そうとは思いませんが、
同じカミュの「シーシュポスの神話」を読んでみたいですね。
丸い大きな石を頂上までやっとの事で転がし上げた後、
それがまた下まで転がり落ちるという話で、
まさに努力が報われない不条理な話だそうです。
今はまさに、新型コロナウィルスの影響で、今まで努力してお店をやってきた人が報われずに、
休業に追い込まれ、生活に困ったり、
解雇されたりして
不条理を感じている人が多くいる事でしょう。
こんな不条理の中でもいつか終わるトンネルの先を見据えて、
希望を見つけ出して行きましょう。