令和5年(2023年)12月

◆(甲斐俊光君) 清風会の甲斐俊光です。

清風会では、前代表の松島先生が亡くなられまして、我々を指導また議会を引っ張っていただいた方が亡くなられたということで非常に残念に思っております。その志を受け継ぎまして、今回は、最初に布佐についての質問をしたいと思っております。

また松島先生といえば、最初に一句、いつも代表質問で詠まれていたなと覚えております。私もいろいろちょっと調べて、何かためになるような句はないかなと思いましたら、吉田松陰さんの辞世の句が見つかりまして、心に沿うか分かりませんが、そちらを捧げたいなと思っております。

「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」という句ですね。これは武蔵の国で吉田松陰さんが処刑される前に詠んだ句なんですけれども、そこで、身は朽ち果てても、自分が国を思う大和魂というものは残っているよというような気持ちでございます。

松島先生も、そこが我孫子魂になるのか、布佐魂になるのか、そういう気持ちが常に残っているんだなと考えております。その気持ちを受け継いで、布佐についての質問を始めさせていただきたいと思います。

布佐の歴史文化を生かしたにぎわいにつきまして始めさせていただきます。

手賀沼が水清き1920年代、将軍吉宗の享保の改革の推進、奨励された新田開発が始まった手賀沼湖畔におきまして、移り住んでいった農家がありました。尾張町、東京都中央区に住んでいました豪商であります乾物屋近江屋を営む井上家でありました。元は近江商人で屋号は相島、手賀沼を開拓いたしましてその場所が相島新田となりました。

ちなみにこの文章は、洋よう会報に載っていた文章をちょっと引用させていただきました。

その旧井上家住宅が非常に今、注目されております。今、大変好評で上映されております映画「ミステリと言う勿れ」というところにおきましては、二番土蔵や新土蔵の正面が撮影に使われて、非常に注目されております。9月16日から10月8日まで行われたイベントにおきましては多くの来場者が来られたと聞いております。

また、12月3日のアビコスというイベントにおきましては、早々とコスプレーヤーの募集は終了いたしましたが、後にそれを撮るカメラマンの募集を行っておりました。旧井上家住宅の来場は1年間で約5,000人ほどと言われておりますが、このイベント、昨今のイベントに合わせましてどれぐらいの来場者がいらっしゃったのか、こちらまず教えてください。

また、次に行きます。

以前から、旧井上家住宅ではコロナ前におきましては、貝合わせやお茶会、また古民家ヨガなど、いろんなイベントが行われておりました。旧井上家住宅は、古きよき日本家屋の趣を残しながら、また日本の伝統芸能や芸術など非常に親和性の高い、非常に優れた住宅だと考えております。この旧井上家住宅、庁内や、また市民からいろんなアイデアを募れば、この古民家を利用したいろんなイベントが考えられると思いますが、これからの旧井上家住宅の利用や活用方法について話していることがあれば教えてください。

◎説明員(菊地統君) まず、アについてお答えいたします。

映画「ミステリと言う勿れ」の公開に合わせ、旧井上家住宅新土蔵で実施した映画公開記念パネル展では、映画撮影の様子や蔵を利用しオープンセットの作り込みの様子、それから映画に関わった方々のインタビューなど、この場でなければ得られない特別な情報を盛り込み、来場者の方々に大変好評でした。

当初は、9月16日から10月8日までの会期でしたが、映画の上映期間の延長に合わせるため、10月31日まで延長し、さらに好評につき、こちらのほうを旧漉場のほうに移動させて展示を行いました結果、9月16日から11月30日までの期間で1,309人の来場者がありました。昨年度の同時期の来場者は436人でしたので、昨年度の3倍の来場者となっております。映画ロケ地における聖地巡礼の効果を感じています。さらに来場者は、市民だけではなく遠方から電車に乗っていらっしゃる方も多く、旧井上家住宅の幅広いPRにつながりました。

また、12月3日に都市計画課と共催して実施したコスプレイベント、アビコスは、初めての企画のためターゲットを絞って募集し、コスプレーヤー11人とカメラマン9人の20人の参加でしたが、インフルエンサーとして情報発信力のある彼らが撮影したコスプレ写真をSNS上で発信してくれたため、参加人数以上にPR効果があったと感じております。

次に、イについてお答えいたします。

旧井上家住宅の活用を進めるに当たっては、井上家の歴史などの展示のみだけでは数多くの集客につなげることは難しいため、学校や市民団体との連携が重要であると考えています。

例えば、学校と連携した取組として、布佐中学校の生徒が作成した我孫子市の観光PRポスターの展示や布佐中学校と我孫子東高校の茶道部と共同したお茶会、伝統芸能団体あびこふるさと会を講師として実施する郷土芸能体験教室などは、子どもたちだけではなく保護者の方々の来場を見込めるイベントであり、今後積極的に推進していく予定です。

さらに新たな取組として、全庁的に現在活用検討を行っておりますキッチンカー、こちらについてもイベント時のにぎわいづくりとして導入を検討しているところでございます。

旧井上家住宅は、市指定文化財として重要であるだけではなく、布佐地区に残された数少ない観光スポットでもあり、布佐地区のにぎわいづくりを進める核となる施設であると認識しております。来年度から、庁内で保存と活用に関する検討会議を開き、広く意見を聴取して旧井上家住宅の保存活用方針を定める予定となっております。

甲斐俊光君) ありがとうございました。

やはりこういう映画などは、市外に物すごく強いアピールをできるいい機会でありまして、物すごい人数、1,300人ほど来られたということで、3倍以上の人数が来られたのでよかったなと思います。また、こちら保存や活用の検討委員会を開かれるということで、改めてこの旧井上家住宅の魅力、また発信力など生かしていただきたいと。また駐車場が広くて、キッチンカーのイベントもあったかと聞いております。道の駅みたいに、ちょっと立ち寄れる場所として活用してもいいのかなと。いろいろな活用方法が考えられますので、ぜひとも様々なアイデアで制限を設けずいろんなことをやっていただきたいなと思います。

じゃ、次に行きたいと思います。

旧井上家住宅の全面改修についてお話しさせていただきます。

旧井上家住宅は、手賀沼干拓の歴史と江戸時代の庄屋ですね、名主さんの趣を残す平成28年12月に我孫子の指定文化財に指定された、我孫子にとって大変重要な建造物であります。ただ、大正時代や昭和に改修されたということで、時代的な一体感がないとも言われております。こちら調査結果、設計調査をしたところ、約5億円ほどかかるという話も聞いております。全面改修には物すごいお金がかかるということで、まずは来場者のための野外トイレの設置が予算計上されておりますが、こちらはまだ十分でないとも感じております。

私も撮影ちょっと参加しまして撮影クルーと話したんですけれども、まず外観のトタン屋根がちょっともったいないというふうには言われました。外観が中途半端で撮影にはちょっと向いていないなと、時代の統一感がないなと言われました。聞いたところによりますと、昭和20年代に、かやぶきの上にトタンを載せたということで、新たなかやぶきをするには、かやぶきの新たな工事が必要だということを聞いております。市内の民間住宅におきましても、かやぶきを維持しているところがございます。公共施設というか市が関わっているところで、かやぶきにできないことはないと私は考えております。

今、非常に映画などで、この旧井上家というのは注目されております。まずクラウドファンディングを使いまして、こういう古民家ですとか映画のファンなどが寄附してくれることも考えられます。また関係ある国や県の補助金を使うということも十分いろいろ考えられると思っております。

また、この旧井上家住宅が全面改修された暁には、民間事業者に対しましてお金をもらって活用して使わせるということが考えられるとも思っております。指定文化財といえども、私の考えですけれども、指定文化財が皆さんに市民に知られ、そして愛され、そして利用され、そしてこの価値が、実感されないと意味がないと考えております。ですので、この使いやすい指定文化財としての旧井上家の修繕の取組について教えていただければと思っております。

続けて3番目、旧布佐町を中心といたしましたにぎわいについて話します。

まず、台風の名づけ親ですとか梅雨の解明をいたしました岡田武松博士はこちら布佐の出身になります。また、承平年間に開始されたと言われております竹内神社の大祭があります。また、正保2年にできたと言われている浅間神社など、布佐には非常に優れた歴史文化遺産がございます。布佐は利根川の水運で栄えた歴史のあるまちであります。

先日の子ども議会、ちょっと拝聴いたしましたら、布佐中の生徒さんが、毎月23日を布佐の日にしようという話が出ていました。私、すばらしい話だなと思いました。その23日に向けて、布佐の市民の方々、また子どもたちにイベントを考えさせるだけでも布佐の活性化につながると考えております。こういう機運を捉えまして、布佐のまちを交えた子どもたちへの歴史教育や、また交流人口の増加など、布佐町、布佐地区特化いたしました独自の活性化策を積極的に打ち出されてはどうかと考えますが、当局のお考えをお願いいたします。

◎説明員(菊地統君) 私からは、(2)について答弁させていただきます。

旧井上家住宅の保存と活用は、令和2年度に国から認定された我孫子市文化財保存活用地域計画において、白樺文学館のリニューアルと並んで市が取り組む主な事業となっております。旧井上家住宅でメインとなる母屋は、歴史的建造物としての価値を保ちつつ、不特定多数の方が常時利用できる集会施設として活用できるよう、保存整備実施設計を終えました。しかし、財政状況が厳しい折、多くの費用がかかる保存整備工事にすぐに着手することはできませんでした。

このため旧井上家住宅の利用は、現状では市が関わる一時的なイベント利用にとどまらざるを得ませんが、まずは市民とともに実施する多種多様なイベントの実績を積み上げ、布佐地区のにぎわいの拠点として認知度を高める必要があると考えております。

今年度着手しました屋外トイレの設置は、イベント利用者や観光として訪れたグループの方々から、せっかく訪れたのに屋内トイレが利用しにくい,トイレの数が少ないなどの声をいただき、県の千葉県観光地魅力アップ整備事業補助金を活用して実施した事業で、今後の積極的な活用には必要不可欠なものです。今後も、旧井上家住宅の保存と活用が布佐地区の全体のにぎわいづくりに寄与できるよう、国・県の補助金を積極的に活用して、整備につなげてまいります。

また、クラウドファンディングなどの寄附金は、令和3年度に実施した志賀直哉邸書斎跡地の修理のクラウドファンディングでの経験から、財源を集める目的だけではなく、市内外多くの方々の関心を集め、支えてくださる方々に対するPR効果が狙えるものであると実感しております。旧井上家住宅の保存と活用においても、効果的なクラウドファンディングの実施を検討していきたいというふうに考えております。

今後とも、保存と活用を両輪で進めることにより、布佐地区のみならず市民の認知度を向上させ、使いやすく愛される文化財を目指し、庁内を挙げて取り組んでいきたいと思っております。

◎説明員(山本康樹君) 布佐地区の活性化についてお答えします。

現在、布佐地区の商業者団体である布佐商工会と連携し、活性化や交流人口の増加に努めています。令和5年度は、7月29日に布佐夜市が新たに開催され、布佐地区はもとより他地区からも多くの人が訪れ、大変にぎわっていました。市は、開催経費の一部を我孫子市商店街活性化事業補助金により補助しています。引き続き、子ども議会で提案のあったアイデアを含め、布佐商工会と連携して布佐の活性化及び交流人口の増加に取り組んでまいります。

◎説明員(丸智彦君) 私からは(3)の子どもたちの歴史教育等についてお答えさせていただきます。

布佐中学校区では、小中一貫カリキュラムの一環として布佐カリキュラムを実施しています。これは、地域学習をテーマに、同一のコンセプトで小学校3年生から中学校3年生までの7年間をつなぎ、学びがステップアップできるようにしてつくられた総合的な学習の時間の単元でございます。

布佐カリキュラムを実施するためには、地域の歴史と文化財を大切に守り育んできたたくさんの地域の方々の協力が必要不可欠であり、学校と地域との連携によって布佐地区の歴史教育が継承されております。

布佐カリキュラムでも取上げられている気象学者岡田武松博士が保存に尽力した関東大震災を生き延びた震災イチョウの枝から移植し栽培したイチョウの苗木は、現在、順調に生育しています。今後の生育状況を見て、布佐の先人をしのぶものとして活用する予定です。

また、布佐カリキュラムで小中学生が訪れる旧井上家住宅では、来年度以降、邸内のガイドをお願いする市民ボランティア導入を検討しています。ボランティアを募るに当たっては、地域の方々だけでなく長寿大学受講生などにも働きかけ、布佐地区を盛り上げる仕組みをつくってまいります。

◆(甲斐俊光君) ありがとうございます。

最後の布佐カリキュラムですね、やっぱり子どもたちに地元に愛着を持ってもらうというのは非常に大事なことで、外に行ってももう一度布佐に戻ってくる、我孫子に戻ってくるという気持ちを育てるのが大事だと思っております。また市民ボランティアですね。やはり地域の人に、本当に地元の近所の人に愛されないと、こういう歴史建造物というか、そういうものは維持できないと思いますので、ぜひとも積極的にボランティアなどを募って、旧井上家の歴史を語ってくれる、手賀沼干拓の歴史などを語ってくれる方々、語り部さんがいるとありがたいなと思っております。

ちょっと再質問なんですけれども、すみません、菊地部長のほうに。クラウドファンディングなど、私もちょっと話そうとした志賀直哉邸を再質問しようとしたんですが、話していただいたので。志賀直哉邸クラウドファンディング、予定していた金額より随分多く集まったんですね。あれもやはりストーリーが非常に分かりやすかったというか、住宅のクラウドファンディングということであったんですけれども。同じように、この旧井上家のこのストーリーをつくってクラウドファンディングなどをすぐにでも実施してほしいと思うのと、あといろんな補助金があるので、ちょっとレクチャーのときに聞いたんですけど、今、岸田内閣がやっているデジタル田園構想、そういう補助金も何とかして使えないかと。あらゆる補助金を考えれば、旧井上家住宅の修繕に使えるようなお金も集まるのかなと思っているんですけれども、そういう修繕についてももう一度踏み込んで、お金の補助金の集め方というのをちょっと教えてください。

◎説明員(菊地統君) 今議員のほうのおっしゃったように志賀直哉邸、こちらのほうにつきましては文豪として名を知られている、これだけでもネームバリューがありということで、いろんなところからクラウドファンディングでお金のほうを集めさせていただきました。予想以上にたくさんですね集まってきたという実績がございます。

これに対して旧井上家ということで考えたときに、全国的に知られているとかそういうものではなかなかないところです。ですが、こういった古民家を再生するというものにつきましては、各いろんなところで、修復に係るクラウドファンディングとかをやっている実績というのがございました。

例えば、あそこで先ほど言われたように、実際には、かやぶきのところが上からトタンを入れてしまっている。あちらをもし当時のままに残すとすれば、その物を再生するのに当たって、まずそういったわらを作ろう。わらを作って刈ってみよう。それを地元の子どもたちと一緒に実施し、それでそういった名人の方を呼んで、実際にこれを一つでも二つでも一緒に植えてみようというか、作ってみようとか、そういったようなことなんかを実施しながら、郷土愛を深めながらクラウドファンディングで集めたお金で、そういったことなんかをしているところなんかもあるんですね。

私たちも、できればそういった形で単純に、旧井上家のということよりかは、やはり我孫子市としての財産として、そういったものを地元の人たちを巻き込んだ形での何かしらのイベントとかも含めたクラウドファンディングで、お金を集められる方法を模索していきたいなというふうに考えております。またこういったようなことにつきましても、今後の庁内の検討委員会であるとか、また市民の方々からの御意見を聞きながら、効果的なクラウドファンディングの仕方などを研究していきたいというふうに考えております。

続きまして、デジタル田園都市の補助金の構想の関係なんですが、ちょっとすみません、こちらは担当とすれば財政部局とか企画部局になってしまうので、細かくはなかなか見えてはこないんですが、来年度も、例えばアビスタとか図書館のところにWi-Fiスポットですとか、そういったようなものを設置する。こちらのほうについても田園都市構想の補助金、交付金活用しながら行っているところでございます。

旧井上家住宅につきましても、そういった形で、例えばデジタルサイネージであるだとか、何かしらのもう少しそこのところで歴史文化を楽しんでいただくために、そういったものを活用して、例えば、仮想現実のもので昔と今を比べてみるであるだとか、ほかにもいろいろあるかと思うんですけれども、そういったものでの活用での交付金を活用できないかとか、そういったことなんかも考えていきたいというふうに思っております。

あらゆる情報を収集して、国・県とかの補助金なども含めて検討していきたいというふうに考えております。

◆(甲斐俊光君) ありがとうございました。

わらを刈ったり、かやを刈ったりするのは非常にストーリーの面もあるクラウドファンディングかなと思います。

それでは次に行きたいと思います。

布佐駅と天王台駅を結ぶシャトルバスにつきまして、市の東部地区が発展するためにはやはり交通の利便性が欠かせないと思っております。市民アンケートの中でも、市内の東部の方の要望といたしましては、市内の交通がよくなることというのが上位に入っているかと思います。市長の市政一般報告にありました、令和6年9月からの布佐駅と天王台駅を結ぶシャトルバスについて質問したいと思います。

そのルート、また時間帯また料金など決まっていることがありましたら教えていただきたいと思っております。

続きまして我孫子東地区の交通対策について質問させていただきたいと思います。

成田線沿いに住む方の不満といたしましては、交通が不便だということがまず挙げられます。朝夕は、成田線ですと1時間に4本程度ありますが、日中は2本程度となっております。そして、終電は我孫子駅発で23時54分、全日で土曜日も平日を含めましてそのようになっております。

例えば、都内で、丸の内で働かれている方がそれに乗ろうと思えば、大体11時頃には、もう帰り支度をしなきゃいけない、仕事も終わらせなきゃいけない、食事をしている方もそれまでに終わらせなきゃいけないという状況にあります。

東京丸の内でそんな状態ですから、もっと遠い職場の方はもっと早く、30分でも1時間でも早く帰り支度をしないと、我孫子の自宅に帰って来れないということになります。リモートが当たり前になって増えてきたとはいえ、コロナ前の職場また仕事場に戻ってきていることになっております。鉄道の不便さが成田線沿いに住む住民の大きな大きな負担となっていることは間違いないと思っております。

成田線の増発につきましては、市長やまた私も議長のときも行きましたし、また故松島先生も成田線を便利にする会といたしまして、JR東日本のほうに毎年訪問し陳情いたしております。ただ、JRの方がおっしゃるには、やはり乗降客が増えていないということで遅々として進んでおりません。こちら例えば平成25年の布佐駅ですと、3,442人の1日の乗降客がいました。それが令和4年、昨年度でありますと2,558人となりまして、約900人ほど減っている数字となっております。この数字を見せられてJRの方は、これじゃ増発できませんよと言われます。そしてJRの方がおっしゃるには、コロナ前の数字に戻ることはないと考えておりますと。8割ぐらいまでの数字になると考えておりますと、正面で言われました。

その成田線沿いに住む住民の方々の不満を解消するのが今回のシャトルバスではなかったかなと考えております。このシャトルバスの運行につきまして、例えば終電対応についてはどのように考えているのか教えてください。

◎市長(星野順一郎君) まず、(1)についてお答えをいたします。

市内の東側地区における交通利便性の向上につきましては、天王台駅までのJR成田線の補完を目的とし、令和6年の9月からシャトルバスの実証運行を行う予定です。運行ルートは、朝と日中で異なるルートを運行し、既存の路線バス停留所を使用することを想定しています。

朝の時間帯につきましては、通勤・通学者の速達性を重視し、布佐駅南口を発車し、東消防署の前から国道356号に出た後、湖北駅の入り口を経由し天王台駅まで向かうルートを想定しています。日中の時間帯につきましては、買物などに利用される方が多いことを想定し、布佐駅南口を発車し、新木駅南口で停車後、折り返しをし、東消防署の前を通り、国道356号に出た後、各停留所に停車しながら、天王台駅に向かいます。時間帯につきましては、午前7時ぐらいから午後7時ぐらいを想定し、料金については路線バスと同様の区間制運賃とし、最大400円を考えていて、今後パブリックコメントで御意見を伺ってまいります。

なお、現段階では、ただいま御説明した内容での実証運行を想定していますが、地域公共交通会議で協議の上、決定をしていきたいと考えています。

次に、(2)についてお答えいたします。

シャトルバスは、計画当初、深夜帯の時間を運行する計画についても検討していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、深夜帯のバス利用者の減少など状況が大きく変化をしたため、現在の午前7時頃から午後7時頃までの運行とする計画案としています。

今後、シャトルバスの実証運行結果の検証や、利用者及び沿線住民にアンケートを行いニーズを把握した上で、終電対応も含めて運行時間帯などを見極めていく予定にしています。

◆(甲斐俊光君) ありがとうございました。

公共交通会議でいろいろ話し合われるということですけれども、やはり7時-19時では代わり映えしないですね。今、天王台北口ですと19時34分が最終で、私、結構選挙期間中、夕方とか立っていると、すごい行列ができて、これ乗る方が多いんだなというのを感じました。コロナ前に結構戻ってきていまして、夜まで利用者が多いということも聞いております。

またせっかく新たなルートをつくるんですから、一番乗降客が多いというか、通りやすいのは天王台南口とかもあるんですよね。今、北口に発着していると思うんですけど、南口から出て、3・5・15号線のバイパス、手賀沼通りを通っていくようなルートであれば、もっと早く布佐駅まで着くんだと思うんです。

今、阪東バスですと天王台北口から布佐駅まで行くのに、大体35分かかるんですね。それをもう少し早くしてもらわないと、成田線に乗っているほうがよっぽど早いということになってしまうので、シャトルバスを特急バスではないですけれども、そういう感覚で使って駅まで運んでもらえれば何とかなるというか、どこでも行けるというか、そのようなことでもいいのかなと思っております。再質問ですけれども、その点についてどのように考えているのか教えてください。

◎市長(星野順一郎君) 今答弁したように、当初は布佐の南口から新木の南口を通って356バイパスを通りながら天王台の南口が一番速達性があるかなというふうに見ていたんですが、先ほど答弁したように、コロナ前の予定とコロナが明けた後の予定で随分と大きく様変わりをしてきました。逆に、コロナの期間中に実証運行してしまうと、そのバスはつくらないほうがいいという結果が出そうな状況だったもんですから、残念ながら実証運行はもう少しコロナが明けて、通常の通勤・通学客が戻るまでは少し待とうという形になったのが非常に残念なところでありました。

そういう状況なので、私どもにも聞こえてくるのは、このあびバスよりも遅い時間帯、いわゆる予定は7時までですけれども、7時以降の利用になるんだろう。特に、終電に対する声が多いのは承知をしていますんで、この期間を少し実証運行として約半年間を運行した中で、様々なことが見えてくるというふうに思っていますんで、その上で本格的に運行する前提のデータを集めさせてもらいながら対処をしていきたいなというふうに思っています。

天王台の北口に入れるのがいいのか、南口に入れるほうがいいのかということについても今、阪東バスとも話をしているんですけれども、北口のほうが北新田、NECの周辺はほとんど信号も少ないし住宅も少ないですから早く抜けられるんですけれども、やっぱり南口のほうが距離的には短いので、南口に出たほうが早いだろうかというのも含めながら検討を重ねているところです。

最終的には、地域公共交通の会議では、あるいは陸運局の許認可も含めながら、どういうルートでまずテスト運行していき、そしてどういう時間帯どういう料金体系で運行していくのが一番いいかというもの。御存じのように今、バス業界が一番苦労しているのが、バスがあっても運転士さんがいないという現状を踏まえると、これについても来年度についてはある程度テストをしながら、本格運行に向けたデータ取りをしていくんだというふうに理解をしていただいて、この今私が報告したことが最終形ではないというふうにまず理解をしていただきながら、データ取りをしていきたいなというふうには思っています。

今、甲斐議員からの御指摘のように、様々な意見があるのも承知をしているところではありますけれども、皆さんにも意見を様々いただきながら、成田線の補完になるルートと、市内の東側、いわゆる成田線沿線を元気にしていくための路線バスになるような、そんなつもりで頑張っていければなというふうには思っています。

◆(甲斐俊光君) ありがとうございます。まだ不確定なところ多いと思いますが、アンケートとか取ってもいいかと思うんです。成田線を遅く使う方のアンケートで、何時ぐらいのバスが欲しいだとか、あと料金も通常料金ということですけど、早ければちょっと金額上げてもいいですとか、金額面でもちょっとアンケートでも取ってやってもいいのかなと。本当に思うのは19時では早過ぎるということで。これは利用が増えても、あまり喜ばれないかもしれない。やっぱりお金を出すんですから、もう市民に喜ばれなきゃいけないので、そういうことを考えてお金を出していただきたい、シャトルバスを運行していただきたいと思います。これから引き続きこちら注視してまいりますので、ぜひともよろしくお願いいたします。

続きまして大綱3番目、我孫子の地価上昇をチャンスにということについて話させていただきます。

10月5日の千葉日報に、我孫子の住宅地価急上昇というのが1面に載りました。こちらは、きっかけは9月に発表されました2023年の基準地価におきまして、我孫子市が東京圏におきまして、1番、2番、大体18%以上の上昇を記録したことが、こちらの注目のきっかけだったかなと思います。ちなみに2021年の我孫子市全体の地価は、マイナス0.7%でした。2022年になりますと2.7%上昇し、千葉県内で3番目になりました。2023年には6.7%上昇いたしまして、千葉県内で4番目ということで、市内の地価というのは非常に上昇して、注目されております。

このような理由といたしましてはJRの常磐快速線で東京駅まで約40分という利便性に加えまして、手賀沼や住民1人当たりの公園の面積が都内より随分広いということも挙げられると思います。もちろん子育て支援策も充実しているということも挙げられると思います。

この地価で比べますと、同じ東京駅から40分の圏内にあります小田急の小田原線の向ヶ丘遊園駅と比べますと、1平方メートル当たりの地価が10万4,000円と、我孫子は約5分の1の金額となっていることも要因かなと考えております。

質問に移りますけど、1番目、地価上昇の要因につきまして、当局はどのように捉えているのかお答えを願います。

2番目、地価上昇の機会を生かした人口減少対策をしていただきたいと考えております。また転入人口の増加、そして魅力的な商工業者の我孫子への移転なども取り組んでいただければと考えております。人口減少対策や商工の活性化となるような施策があれば教えてください。

3番目、やはり我孫子で大事な問題といたしましては東西問題というのがございます。今回の住宅地価の上昇も我孫子の西側、我孫子駅の周辺なんです。ですから我孫子市がバランスよく発展していくためには、この地価上昇を我孫子の東地区にも普及させることが大事だと考えております。成田線沿いの住宅地や商業地が潤っていくことが大事だと思っております。この地価上昇の追い風を受けまして、我孫子東地区の発展についてどのような施策があるのか教えてください。

◎説明員(山元真二郎君) (1)から(3)について、併せてお答えします。

我孫子市は、我孫子駅から東京駅まで約40分で通勤できることや、犯罪発生件数が県内の人口10万人以上の自治体の中で、令和3年、4年と、2年連続で一番少なく、治安がよいまちであること。また、豊かな自然に恵まれ、待機児童ゼロを35年以上継続していることなど、仕事も暮らしも子育ても充実できる住環境が整ったまちであることが大きな魅力です。これらの魅力に着目して、シティプロモーションを展開してきた結果、人口が7年連続で社会増となっており、移住・定住先として我孫子市の人気が高まっていると考えております。

このほか、コロナ禍において、働き方の変革が住宅ニーズや住まいのエリア選択に変化をもたらしたこと。戸建て住宅への住み替え意欲が促進されたこと。さらに、東日本大震災や、これに起因する原発事故の影響が落ち着いてきたことなど、様々な社会的要因や経済的要因が影響し、地価の上昇につながったと分析しております。

今年9月の基準地価の公表以降、住宅地の地価上昇率で、市内の2地点が東京圏の1位、2位を占めたことは、ニュースや新聞で大きく取上げられているほか、経済サイトや不動産サイトでも分析記事が掲載されており、本市が持つ住宅地としてのポテンシャルの高さが再認識され、注目度が増しています。

こうした状況を好機と捉え、市内への移住・定住を促進するため、来年度に向けてウェブ媒体である大手不動産情報サイトと紙媒体の「シティリビング東京」、「住み替えあびこナビ」を連動させ、さらに効果的なPRができるよう検討を進めているところです。また、今年度は、庁内の若手職員を中心に、若い世代の人口増加に向けた施策を検討しており、これまで以上に若い世代の定住化促進策、少子化対策を進めていきたいと考えています。

商工の活性化については、企業立地促進補助金、オフィス開設等促進補助金を創設しており、補助メニューとして、市内在住者の雇用促進、市外在住者の市への定住化を図る支援を展開しています。さらに、市内起業・創業者の支援のため、創業支援補助金のほか実践創業塾を開催するなど、起業・創業につなげる取組を進めています。こういった制度や支援を積極的にアピールし、市内商工業の活性化につなげていきます。

市内東側地区の発展については、移住・定住や創業を特に東側地域において促進できるような仕組みづくりが必要です。令和5年度末までの所有権登記をもって終了となる住宅取得補助金制度では、市の東側地区で住宅を取得した場合に10万円を加算する制度としており、今後、新たな移住・定住化策を具体化する際には、こうした考え方を取り入れていきたいと考えています。

このほかにも東側地域の住みやすさに特化した情報発信として、新たに「住み替えあびこナビ」のイースト版を製作し、紙媒体と併せて女性向け情報サイトにも掲載するなど発信方法を工夫し、相乗効果を生み出せるようなPRができないか検討しているところです。

東側地域の魅力的で豊かな暮らしにスポットを当てた情報発信を強化することで、成田線沿線にも転入者を呼び込み、にぎわい創出につなげていきたいと考えています。

甲斐俊光君) ありがとうございます。

「住み替えあびこナビ」の東地区版って非常にいいと思います。やはり、私もいろいろ見ていて、我孫子駅周辺の住み替え情報は非常によく載っているんですけれども、例えば天王台からもう東側のほうになると、そういう内容に特化しないような内容になっているんです。やっぱり地区ごとでつくっていただいて、例えば東地区は1世帯の住宅の広さが広いと思うんですよね。そういうものですとか自然が豊かですとか、あと湖北駅周辺ですと商店もしっかりあって、特に湖北台なんかもいいなと思うんですけど。そういうようなよさを地区ごとでアピールして住み替えをつくっていただければと思うんですね。

あと、若い世代を呼び込むには、やはり今ネットなんか、特に皆さんよく使っているのはインスタだとか使っているんで、そういうインフルエンサーなんかも使っても面白いかなと思うんですね。ユーチューバーだとかインフルエンサーだとか、あと、質問に対しまして24時間答えられるようなアドバイザーじゃないですけれども、我孫子にはどういうのがありますかだとか、我孫子の保育園はどこが入れますかだとか、そういうメールとかでも常に24時間返せるような、そういうのって非常に喜ばれると思うんですね。相談として電話とかだけで、どこに問い合わせていいか分からないようなところもあったりして、我孫子に住みたい人に対して、かゆいところに手が届くようなサポートすると、こういう追い風も非常にプラスになるのかなと思うんです。

だから我孫子はアピールしなくても勝手に住宅ナビですとか、いろんな雑誌に取上げられて、今非常に追い風が吹いていると思うんです。その追い風に乗るような、我孫子の転入人口が増えていくような施策を、より矢継ぎ早に行っていただきたいなと考えております。

こちら、いろいろあるので要望にとどめておきますけれども、何とかこれを来年度もまた我孫子が注目されるようにしていただきたいと思っております。

続きまして大綱4番目、行きたいと思います。

9月20日のゲリラ豪雨の水害被害につきまして質問したいと思います。

9月20日の夕方です。私も家の外に行ったんですけど、夕方に晴れた空が急に黒くなりまして、真っ暗になったと思いましたら、すさまじい豪雨が襲ってきました。この豪雨は、我孫子や天王台地区に非常に多く降ったようで、我孫子の北近隣センター並木本館におきましては、時間当たり95.5ミリというすさまじい雨が降りました。この被害につきましては、床上浸水が14件、床下浸水が31件との報告を受けております。

特に被害の大きかったのは我孫子4丁目地区であります。この我孫子4丁目地区におきましては、国道6号線とJR我孫子駅に挟まれたすり鉢状の地区でありまして、これまでも大変多くの床下浸水などが起きておりました。この被害を受けまして、関東排水区の整備をして、我孫子4丁目いこいの広場下におきましては、総事業費8.6億円をかけまして1,600立方メートルの貯水池をつくりました。こちらは、令和5年6月3日の46.6ミリという豪雨におきましては機能いたしまして、こちらでは浸水被害が起きなかったと言われていましたが、しかし、9月20日の豪雨では大変大きな被害を受けた地区となってしまいました。

1番目の質問に行きます。我孫子4丁目の治水対策につきまして。

我孫子市は、時間雨量50ミリ対応というような治水対策を行っております。急に新しい排水経路を造るというのは何億円もかかるような大きな事業になるので難しいと思っております。しかし、今の今年の夏の酷暑や、また温暖化などにおきまして、線状降水帯など多くの水害被害が起きるような状況になっております。これからも、すさまじい豪雨、ゲリラ豪雨が起きることはまず間違いないと思っております。これらの際に、この地域の水害被害を防ぐ手だてはないものであろうか、当局のお考えをお願いいたします。

2番目です。9月20日の豪雨におきましては、我孫子4丁目だけではなく市内でも多くの家屋で浸水被害が起きました。特に並木や泉地区、泉・天王台通りと言われるところでも、ひどい被害が起きまして、船取線、県道船橋我孫子線と呼ばれるところでは、テレビニュースになるような浸水被害、車が浸水するような冠水がありました。

こちらは、対応につきましては、柴崎排水区と呼ばれる地区なんですけど、この上流におきまして柴崎幹線整備工事というものが行われまして、直径3メートルの雨水管が後田樋管に出来上がりまして、私も議長のときにそちらへ視察にも行かせていただきました。この3メートルの雨水管ができたことによりまして、そちらの下流のほうに雨水が流れるようになってまいります。この雨水管に泉や並木地区の配管がつながることによりまして水害被害が防げるのかどうか。このスケジュールなどについて教えてください。当局のお考えをお願いいたします。

◎説明員(篠崎啓一君) このたびの9月20日の集中豪雨により被害を受けました皆様には、心からお見舞い申し上げます。

初めに、(1)についてお答えします。

我孫子4丁目地区は、5年確率降雨に対応する雨水幹線が整備済みですが、地形的な特徴から雨水が集まりやすく、度重なる浸水被害が発生していました。その後さらなる対策として、平成25年度に下水道浸水被害軽減総合計画を策定し、公助である約1,600立方メートルの雨水調整池の築造のほか、自助として雨水調整池上部を利用した車両の自主避難など、様々な対策を盛り込みました。これらの公助及び自助のハード対策やソフト対策を組み合わせることで、既往最大降雨に対して、床上浸水を防ぐことに注力してきたところです。

しかし、近年の集中豪雨による災害は施設だけでは防ぎ切れないため、雨水調整池上部の利用や自助対策について、関係自治会とさらに連携を取りながら浸水被害の軽減策を検討していきます。

次に、(2)についてお答えします。

柴崎排水区の整備が進み、泉地区からの上流の約81ヘクタールの排水先を変更することで、並木・泉地区の浸水被害が軽減できます。柴崎幹線整備工事は、令和6年度より2か年継続事業として3工区の工事着手をする予定であり、柴崎神社までは、令和9年度の完成を目指します。排水先を変更する泉地区まではJRを横断する工事の難易度もあり、最短でも令和18年度まで期間を要するものと考えています。

◆(甲斐俊光君) ありがとうございました。

我孫子4丁目につきましては、自助、公助ということで、公助としてやったんですけど、なかなかこれぞといった対策がないような感じがしまして、貯水池上部、上流のほうの水が流れないようなというか、薄い膜じゃないですけれども、何かしらできないもんでしょうかね。今聞く限りじゃ、もう一度集中豪雨が起きると、50ミリ超えると、また浸水しそうな感じがいたします。非常に住民の方も不安に思っております。本当に新たな排水経路を造るのは本当に大変だなと思います。

下の泉・並木地区におきましても、令和18年度ということで、今、令和5年ですから13年後ということで、ちょっと時間があるなと感じました。令和9年度までに柴崎神社ということですね。だから、早めてくださいとお願いしたいところですが、なかなか工事の事業もあるんですけど、その前に何かしら早めの対応、何かないんでしょうかね。

私も、令和18年度少し待てないかなとも思うんですよね。これ何か早めるような方策などあったら教えてください。あと我孫子4丁目についてほかに対策あれば教えてください。再質問です。

◎説明員(篠崎啓一君) まず、泉・並木地区についてなんですけれども、天王台幹線排水路の地区の水害につきましては、昭和56年に遡りまして、当時、そのときに非常に大きな台風が来て、並木8丁目、9丁目で船が出るような水害が起こっています。それを契機に整備をしてきましたけれども、やはり分断されるJR常磐線あるいは成田線などの障害によって工事は遅々として進まなかった経緯がございます。

それで、当時、天王台幹線排水路に計画しておりました天王台上流調整池というものがあったんですけれども、その工事もやや問題がありまして工事ができなかった。そのときに考案しましたのが、泉地区に将来入れる幹線排水路を先に入れて調整池として機能をするということで、管内貯留というものを3,200メーターの整備を行ってきた経緯がございます。

かなり整備するのには時間がかかって遅々として進まなかったというのがございまして、天王台上流調整池もできないということで、その上流81ヘクタール部分を流域を変更して柴崎のほうに流そうという、これが一番早い対策なんだろうなと私は思っております。ただし2年で3億円とか数億円補助金を使いましても遅々として進まないのが事実でございますので、いましばらくお待ちいただければというふうに思っております。

続きまして、我孫子4丁目地先の話なんですけれども、今、議員からもお話ありましたように、地形的にすり鉢状になっている地形でございます。ただ、今、私が答弁しましたように、既往最大降雨に対して、公助・自助で防ぐようにまず公助として1,600立米の調整池を造った。自助としては、皆さん床上浸水にしないような計画にしましたので、45センチまで家を高くしてください、あるいは土のうを積んでください。土のうはいこいの場所に置いておきます。積んでください。あるいは補助金を出しますので止水場を設置してくださいというような、我々も公助しますけれども、自助として皆さんも対策を講じていただくことで床上浸水を防ごうという、そういうふうな計画にしております。

今回の雨なんですが、雨が降って何分ぐらいでピークになるのかって非常に重要な案件なんですが、この地区、実は10分程度で洪水がピークになります。ですから、10分降雨、20分降雨、30分降雨というのが非常に重要になってきますので、前回の既往最大降雨よりも今回のほうが多いです。ですから私、今回の雨が既往最大降雨というふうに考えております。

しかもこの地区につきましては、上流域約15ヘクタール、約15万平方メートルという広大な敷地を抱えていますので、今後につきましては、取りあえず調査をさせていただいて、公助あるいは自助を使って何かできないかを、これから模索させていただきたいというふうに思っております。

◆(甲斐俊光君) ありがとうざいました。非常に部長の熱意が伝わってまいりました。

それで止水板ですとか土のうを使って、自助で何とか家の中に入ってこないようになるというのが一番簡単な対策なのかなと思います。あと本当に、やはりいろいろ分析・調査も必要かと思います。どこからが一番流れてくるだとか、何とかしたいなと。我孫子市で一番104.5ミリというのが、十数年前ですか、8月の終わりにあったなと覚えているので、そのときより今回のほうがひどかったのかなと聞いております。

何とか、住民の方がもう少し安心できるような施策を行政として考えていただきたいと思います。泉・並木地区も大変なんだなと思います。ルート変更したのも私も存じておりますけれども。それによって被害も減ったような、今まで浸水したようなときが、浸水しなくなったようなときもありますので、その辺も考えていただきたいと思います。やはり市民の財産また命とか守るのが行政の仕事ですので、いろんな知恵を出していただきたいと考えております。

以上で私の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。