小林武彦さん著「生物はなぜ死ぬのか」を、
何度も読み返しています。
生命の成り立ち、細胞の作られ方から、
RNA、DNAなどの仕組みまで分かりやすく書かれています。
生物には「食べられて死ぬ」ものと、
「寿命で死ぬ」ものがあると言うことで、
人間などが例外で多くは食べられて死ぬと言うことです。
生き方や死に方も「選択」されて、
進化したと言う事が印象的ですね。
そう言う中で、
生物が死ななければならない理由が、
多様性の為に、
激しく変化する環境に対応する「変化と選択」の為に、
そしてその新しい変化に対応する種の材料として、
次世代に色々な意味で礎となる為に死なねばならないと言う事です。
これは、世代交代と言う言葉で、
実際の社会でも当てはまりそうですね。
あと、一つは、
同じネズミの中で寿命が異常に長い
ハダカデバネズミ。
土の中に住んで、
子育て、餌探し、出産など、
分業がしっかりしていてピンピンころりと死ぬ、
彼らの生き方は参考になるかもしれませんね。
子供の方が、遺伝的に多様性に満ちていて、
生き残る可能性が高い「優秀」な存在なので、
子供を親が、社会が育てなければならないんだと、
生物学的に納得する話でした。
ですので、「うちの子供をどうしようが勝手だ!」と言う、
身勝手な親の言い分は当てはまりません。
人間社会の為に、
子供を守って「優秀」な個体を残していかなければ
ならないと言う事を
この本から学べました。
機会があれば是非読んでみて下さい?
お勧めです。