ロシアによるウクライナへの侵略に対する非難決議

ロシアに対する抗議決議書、全会一致で議決 その経緯

今回の我孫子市議会でまとめた「ロシアによるウクライナへの侵略に対する非難決議」をまとめるにあたり、議会の中で私、甲斐議長がどのように動いたのか、問い合わせがありましたし、私の備忘録の意味も含めてここに書きたいと思います。

<目次>

1、ロシアによる非難決議の経緯

2、議会の反応

3、結果

1、経緯

2月24日の我孫子市議会3月議会初日にロシアがウクライナに侵攻したことが報道され、

議会の控室で騒然としました。

その後、翌日になり、若手市議会議員OBのグループLINEにて、全国各地方議会で「ロシアへのウクライナ非難決議をどのように出せばよいのか、内容はどうしたら良いのかと言った事が話題となりました。

いろいろな方からご意見を頂き、6地方議長会の内容が回ってきましたのでこの内容を元に、我孫子市議会も非難決議が出せないだろうか考えました。

土日を挟み、28日月曜日朝に松島洋議会運営委員長に、「我孫子市議会でロシアのウクライナ侵攻に対する非難決議を出したい」旨の話をしました。

松島委員長も快く、「是非とも出した方が良い」と言うことで、議会運営委員会で議員発議として出した方が良いのではないかとなりました。松島委員長に各会派への連絡を任せ、連絡が取れた方から私の原案をメール、LINEで送りました。予定としては、議会運営委員会は3月3日9時半の新しい提出議案の為に開催される時までないので、それまで待つことに。

2、議会の反応

我孫子市議会運営委員会が予定通り3月3日9時半に開催され、事前にお願いしていた坂巻議員から「ロシアのウクライナ侵攻への議会としての決議」を出した方が良いのではないかと提案されました。

議会運営委員会のメンバー全員が決議案に賛成でしたので、一度原案を会派に持ち帰り、内容を各議員に検討してもらう事に。

私はiPhoneのメモ帳に原案、腹案、千葉県の決議文を持っていましたので、議運終了後、急いでそのメモの内容、千葉県の決議文を議会事務局宛に送り、その原案を昼休み中に各会派に配布してもらうようにお願いしました。

このたたき台の原稿で気をつけたことは、各議会で使われたいた「侵攻」と言う内容を「侵略」に、また、「民間人へも被害で出ている」という内容を加えたことです。

報道を見ていると、当初はロシア軍は軍施設の攻撃だったかもしれませんが、民間マンションへの被害や民間人が爆撃によって死傷した内容が報道され、これらの強い言葉を入れなければ思いました。

3月3日議会終了後、もう一度議会運営委員会が開催され、各委員から意見が出されました。

「開始し」、「ウクライナ国民の保障」といった内容が違憲として出されました。

ここで、議会運営委員会にて決議文の意見の集約は「議長に一任」することが決定されましたので、私と海津副議長と一緒に、議運の意見と無所属委員から出された意見を取り入れた内容を取り入れながら、読み合わせを十分行いました。その際、読みやすいように、動詞表現を名詞にしたり、内容が繋がるように細かな修正も行いました。

何とかまとめた決議案を、議会事務局と翌日3月4日午前中に議運のメンバーに見てもらい署名を頂くと言うことを確認し、帰宅しました。その後、もう一度事務局から修正内容確認のメールをもらい、私はOKを出しました。

私はホッとして明日中に何の問題もなく決議される事を夢見て就寝。

しかし、そううまくは行かないもので、朝、修正をお願いしたい旨のLINEを確認。

3月4日朝、議会が始まる前に、提案のあった修正意見を議会事務局と話しましたが、内容的におかしくなるので修正案を入れる必要はないのではないか、また議長一任なので私がまとめた決議案で良いのではないかと言う事を確認しました。

各会派を回ると、やはり修正しないと署名が出来ないとのこと。話した上、私は全会一致でなければ意味がないと考えたので、妥協した上で少し内容を変えた修正案でもう一度事務局と回ってもらう事に。しかし、しかしです。やはり「日本政府」の意味がおかしくなると言うことを議員の一人が指摘し、また元の私が作った決議案に「ロシア軍に対し」と言う内容を入れて、まとめることに。

何とか、昼休み終了前に、やっと議運のメンバー全員の署名を頂いたという報告を受けました。

3、結果

3月4日市政に対する一般質問終了後、日程第2として議会運営委員会の発議案として「ロシアによるウクライナ侵略に対する非難決議」が提出されました。

結果は23−0の見事全会一致で決議。

この決議書は、内閣総理大臣 岸田文雄、衆議院議長 細田博之、参議院議長 山東昭子、外務大臣 林芳正、駐日ロシア大使 ミハイル・ユリエビッチ・ガルージン(敬称略)宛に送りました。

理不尽なロシアのウクライナへの侵略が終わり、ロシア軍がウクライナから全軍退去することを望みます。