鷹を使ったムクドリ対策!

私が本会議にて要望していたムクドリ対策です

<朝日新聞デジタル>より

「駅周辺の街路樹などに集まり、ふんや騒音をまき散らすムクドリを追い払うため、千葉県我孫子市が天敵のタカを使って効果を上げている。昨年、鷹匠(たかじょう)に依頼してタカを放ち、約1万3千羽いたムクドリが約2カ月間で激減した。ムクドリ対策に悩む隣の印西市も我孫子の取り組みを見学し、タカの活用を検討している。

ムクドリは農作物の害虫を食べる益鳥だが、近年は外敵が少ない都市部の街路樹にねぐらを移し、けたたましい鳴き声やフン害が問題になっている。

 我孫子では、10年以上前から天王台と我孫子両駅南北周辺の街路樹や電線に群れが現れ始めた。2013年9月に8555羽、14年8月も8400羽を確認。駅前のベンチや道路はフンで汚れ、「悪臭がひどい」「鳴き声がうるさい」と住民の苦情が絶えない。

 市は音が出る火薬銃を使って追い払ったこともあったが、ムクドリが慣れてしまい有効な手立ては見つからないまま。5年ほど前から、ムクドリが集まる両駅周辺の十数本のケヤキにネットをかけて防いでいる。

 タカによる追い払い作戦は、「人と鳥の共存」を掲げる市が「本意ではないが、『共存』できる程度に数を減らすしかない」と昨年、NPO法人日本放鷹(ほうよう)協会所属の鷹匠に委託した。

 7月初めから9月末、我孫子駅周辺と天王台駅周辺で延べ22日間、鷹匠がムクドリが集まる木にタカ科のハリスホークを放って追い払いを実施。7月28日には計1万3300羽飛来していたが、8月14日は計4100羽に減り、9月25日には計100羽までに激減した。このため14年度に160万円かかった清掃費用も、15年度は105万円で済んだ。」

 市は「予想以上の効果があった」として、新年度予算案に116万円の鳥獣対策委託料を計上。ムクドリが集まり出す5月ごろから、タカによる追い払いに取り組む予定だ。

 印西市も千葉ニュータウン中央駅近くに集まる数千~1万羽のムクドリ対策に頭を痛めている。職員らが昨年夏、天王台駅周辺でタカによる追い払いの様子を見学した後、秋には4日間鷹匠を頼んで実証実験もした。市は「効果を確認したうえでタカの活用を検討したい」と話している。(佐藤清孝)」