大阪都構想の是非を問う住民投票は、
投票率は66.83%で、
双方のビラや広報合戦の末、投票率はあがりましたが、
反対が50.4%、賛成が49.6%という非常な僅差で、
反対派が上回り大阪市の存続は決まりました。
橋下市長は任期満了まで務め、
政治の世界から引退するという事ですが、
大変潔い態度だと思います。
ただ、わずか0.8%という1%にも満たない数での決着は、
投票率が66.8%という残り1/3の方が参加していないという現状で、
多数が勝つ民主主義とはいえどうかという疑問もあります。
2者択一という選択で、
投票した約半分の方が大阪都を望んでいるという事をふまえて、
落としどころはないのかと考えてしまいます。
私が所属する自民党では、
大阪府連レベルでは都構想に反対し、
党本部では党として賛成をしてきました。
党も地方と本部で2等分する大事な政策ですし、
地方の声に耳を傾けると大阪の事情で反対ということになります。
私は道州制の推進を考えていますし、
行政の無駄をなくすという観点からは、大阪都というのはまだまだ行政単位が小さいのではないかという疑問がありますが、
住民の意思が大きく行政単位を変えるいいチャンスだったという意味では、
いい機会であったのに非常に残念です。
大阪都という発想がまだまだ不明確であり、
十分説明尽くされていなかった事が、
反対派が上回った結果に繋がったのでしょう。
色々とこれからも市民の意思の表す手段として住民投票が大規模で行われたいい考察材料を
与えてくれた大阪都構想の住民投票でした。