議員研修会「自治体議会のこれから」

千葉県市議会議長会第ブロック議員合同研修会が柏の葉にある千葉県民プラザでありました。講師は東京大学教授の金井利之先生。「自治体議会のこれから」について講演頂きました。
以下講義録↓
「戦前と戦後の違いは地方自治制度保障条項が憲法に土台があるかないか。
二元以上代表制度を憲法で定められている。
ただ、住民は誰であるかは明確に定義されていない。
未成年や夜間住民、外国人の問題がある。
硬性憲法なので、変更が難しい。
現在、首長優位の首長と言われる。常設制と非常設、行政国家化に伴う職員支援の増大
議員が住民を代表して政治的機能=個別的利害代表。首長は行政責任者なので議会の声を聞かなければ。
しかし、首長が住民を代表していると主張した二元代表制度へ。
本当に対等な力関係になったら、抑制均衡でしか制度は機能しない。
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〈首長と議員の差異〉
・首長は全体利益で議員は部分的利益だが、低投票率のもとでは、わずかな絶対的得票で当選。
しかし、議員は多数である以上、地域代表性は消えず。
首長は人事や予算編成権を持っていて、強い。
議会は議決権を持っているが個人ではできない。
よって権力が大きい首長へ野心的な政治家は挑戦。
常に野心的な心掛けをもって予算、議会に取り組むことが重要!
・首長は独任制、議会は合議制
議会は議員相互がライバル、功名争いがあるので意思決定に向かない。
→決定をさせないのが議会の役割。
質疑による答責制の確保、議員政治家のキャリア技能形成
〈改革に対する保守の牙城としての自治体議会〉
議会は「保守」する現状維持、既得権益配慮的墨守する働き。
首長と議会は車の両輪ではなく、エンジンとブレーキ。
国は戦争の結果による人工構造物、市町村はリアルな原始的な共同体。
首長は住民参加に肯定的。しかし、議会はブレーキをかける。
首長の代行者、何かあった時の公選職政治家が存在しない問題もある。」
議会というものは、
合議制のしての限界があるので、
改革というより保守のブレーキとしての役割があると言うことが
改めて勉強になりました。
議事録は少しまとまっていないですが、
先生のお話は分かりやすかったです!
私は議員研修は毎回出ていますが、
このような研修会は重要だと思います!
24人中17人の出席。
出なかった方は損をしましたね。